岩手日報に連載されていた、活動の参考となる特集がありましたので、紹介いたします。

岩手日報企画・特集 「あなたの証し 匿名社会と防災」
http://www.iwate-np.co.jp/kikaku/akashi/akashi_top.html

災害では被災された行方不明者の安否情報を主に「氏名」で伝えます。
まず、個人が保護されることが第一です。
「氏名」は家族の同意がない等で、一般に公表しない場合があります。
それは、公表することで、様々な事情で名簿の公表に配慮の必要な方の所在が判明し、更に被害を受けたり、報道が加熱する傾向にあることが一例です。

一方で、公表しないことで、行方不明者の捜索に支障が出たり、名簿を作成できないことがあります。
震災の被災地では、避難所・仮設住宅・復興住宅にお住まいの方の住所・氏名(要支援対象の方でも)は、行政から社会福祉協議会・NPO等の支援者に提供されないのが原則です。
このことにより、避難所・仮設住宅・復興住宅を行き来する、支援が必要な方の所在がわからなくなることがあります。

この相反する課題について、どの分野での活動にあたっても、念頭に置く必要があります。

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